要チェック!避けるべき添加物

約6年ぶりに日本へ帰ってきて約1年が経ちました。やはり日本は美味しいものが多くて、様々な種類の食べ物が豊富にあるなぁと実感しています。がしかし、一つだけ気になる点があります。

それは、「添加物が多い」こと。買い物をする際には、必ず裏面の原材料を見てから購入するのですが、残念ながら普通のスーパーに並んでいる食品にはほぼ添加物が入っています。

アメリカも添加物大国と言われていますが、大型オーガニックスーパーなどもあり、無添加の食品が手に入りやすいです。しかし日本では価格帯も割高で、良い食品がなかなか手に入りづらいなと思います。

そこで、今回は添加物で溢れた食品からより良いものを選び抜くために、「避けるべき添加物」をリスト化しました。安全で健康な食生活のために参考にしていただければと思います。

食品添加物は悪なのか!?

食品添加物は食品を長持ちさせたり、食感や味を良くしたり、より豊かで便利な食生活を送るために必要なものであることは事実です。また、災害などの緊急時には非常に役立ちます。

しかし、その一方で大量生産と効率、利益を求めるあまり、あらゆる食品において安易に添加物を使いすぎてはいないか?とも思うわけです。(実際に、日本の食品は添加物で溢れている。)

さらに、食品添加物の安全性については、リスクがあることも分かってきており、まだまだ不透明なものもあります。また、特に子どもに悪影響があるので、できることなら避けたいところです。

避けるべき添加物ワースト9

実は日本で認可されている食品添加物は約1500種類と言われています。このうち安全だと言われている天然香料が約600種類なので、実質約900種類ほどになります。

約900種類となると多すぎて把握しきれませんが、その中でもよく使用されていて、リスクが高いと分かっている食品添加物を紹介したいと思います。極力避けるようにしましょう!

1.着色料(赤○○号、青○○号、黄○○号、カラメル色素)

着色料に関してはクコの実など自然なものもありますが、赤青黄色などの人工着色料は毒性が強く、遺伝子の突然変異や発がん性の疑いがあるので最も避けるべき添加物だと思います。

また、人工着色料は自然の着色料でほぼ代用できます。人工着色料を使用する方がコストパフォーマンスが良いのかもしれませんが、あえてリスクや悪影響のあるものを使う必要があるのでしょうか!?

また、日本で使用許可されている人工着色料の中には海外では使用禁止になっているものもあります。加工食品だけでなく、子どもが食べるものにも幅広く使用されているので、注意が必要です。

[人工着色料が使われている食品]

  • 赤2、3、40、102、104:かき氷シロップ、かまぼこ、福神漬け、和菓子、キャンディ、チューインガム、アイスクリーム、ジャム、清涼飲料水、紅しょうが、ハム、ソーセージ、明太子、佃煮、タコ、ジャム、焼き菓子、洋菓子、桜エビ、、、など。
  • 青1、2:お菓子、清涼飲料水、和菓子、焼き菓子、おつまみ、かき氷シロップ、冷菓、、、など。
  • 黄4、5:漬け物、ドロップ、あめ、和菓子、焼き菓子、かき氷シロップ、清涼飲料水、農水産加工品
  • カラメル:コーラ、コーヒー飲料、ソース、ラーメン、しょうゆ、洋酒、菓子類、、、など。

2.甘味料(アスパルテーム・アセスルファムK・スクラロース・サッカリン)

カロリーゼロやダイエット飲料が流行った時代がありました。甘いのにカロリーが低いということで、甘党な私もその昔、お菓子を食べる代わりにと「これならヘルシー!」と飲食していたことがあります。

しかし、その正体は人工甘味料!カロリーが低いのに砂糖の何百倍もの甘さがあります。同時に中毒性もあるので、脳が”もっともっと”と欲するのです。結果、食べ過ぎや飲み過ぎにもつながる始末、、、。

近年の研究では、これらの人工甘味料にはカロリーゼロとはいえ、長期的には体重増加させる傾向があるとしています。脳が甘みを認識してもエネルギーが伴ってないため、脳は別のものからの栄養摂取を欲してしまうのです。

また、自律神経の乱れ、臓器への負担、糖尿病リスクや発がん性の疑いなど、挙げたらキリがないほどの健康被害があるので、人工甘味料不使用のものを選ぶ方が賢い選択だと思います。

[人工甘味料が使われている食品]

  • アスパルテーム:清涼飲料水、乳飲料、菓子類、アイスクリーム、ガム、漬け物、ダイエット食品、、、など。
  • アセスルファムK:清涼飲料水、缶コーヒー、菓子類、ダイエット食品、、、など。
  • スクラロース:清涼飲料水、サプリ飲料、ドレッシング、デザート、、、など。
  • サッカリン、サッカリンCa/Na:チューインガム、ダイエット食品、酢だこ、寿司用ガリ、、、など。

3.発色剤(亜硝酸Na)

ハムやソーセージなどの加工食品が体に良くないというのを聞いたことがあるかと思います。その原因と言っても過言ではない発色剤(亜硝酸Na)は色を美味しそうなピンクに保つために使われています。

ボツリヌス中毒の予防のためとも言われていますが、致死量は0.18〜2.5gで猛毒と知られている青酸カリの致死量0.15gに匹敵するほどの毒性を持っています。

使用量は厳格に基準が定められており、ソーセージを一袋食べたとしても、1日の許容摂取量は超えません。しかし、食肉魚肉に反応して物質変化が起こり、発がん性の疑いがあると言われています。

[発色剤が使われている食品]

  • 亜硝酸Na:ハム、ソーセージ、ベーコン、サラミ、魚肉ソーセージ、いくら、明太子、、、など。

4.調味料(アミノ酸等)

日本の食品での使用率No.1なのでは?と思うくらいあらゆる食品に添加されている"調味料(アミノ酸等)"特にインスタント食品や加工食品には必ずと言って良いほど使用されています。

また、コンビニ弁当やパックのお寿司やお惣菜など身近な食品にも使用されているのです。この調味料(アミノ酸等)の正体は味の素の主成分のグルタミン酸ナトリウム(MonoSodium Glutamate)=MSGです。

日本発祥のなんでも美味しくする調味料ですが、海外では使用制限があります。実際にアメリカでは商品パッケージに"No MSG"の文字をよーく見かけました。

海外では噂も含めてMSGについての健康被害が叫ばれていますが、その危険性について科学的には証明されていません。しかし、大量摂取することで味覚が麻痺する可能性は無視できないので、特に子どもには与えるべきではないと思います。

[調味料を使用している食品]

  • アミノ酸等:漬け物、インスタントラーメン、練り物、スナック菓子、せんべい、惣菜、めんつゆ、缶詰め、瓶詰め、コンビニ弁当、、、など。

5.保存料(ソルビン酸、ソルビン酸K /Ca、安息香酸、安息香酸Na、デヒドロ酢酸Na)

保存料はその名の通り食品の保存性を高めるために使用されます。あらゆる食品に使用されていますが、添加物によって毒性も異なります。特に下記の添加物の表示には注意が必要です。

下記の添加物は毒性が強く、発がん性の可能性もあります。海外では使用禁止のものもあり、染色体異常や胎児への影響も危惧されるので、子どもと妊婦の方は特に避けるべき添加物です。

[保存料が使われている食品]

  • ソルビン酸:さつま揚げ、かまぼこ、練り物、ハム、ソーセージ、漬け物、イカのくんせい、サキイカ、ジャム、あん類、、、など。
  • ソルビン酸K/Ca:漬け物、シロップ、ジャム、ワイン、佃煮、チーズ、ハム、ソーセージ、、、など。
  • 安息香酸:マーガリン、シロップ、しょうゆ、清涼飲料水、果汁、、、など。
  • 安息香酸Na:清涼飲料水、栄養ドリンク、しょうゆ、果実ペースト、果汁、シロップ、マーガリン、、、など。
  • デヒドロ酢酸Na:チーズ、バター、マーガリン

6.防カビ剤(TBZ、OPP、アゾキシストロビンなど)

防カビ剤は輸入の柑橘系フルーツ(グレープフルーツ、レモン、オレンジなど)と一部バナナに使用されていますが、これらは表示がないため使用されているのか否か消費者には分かりません。

防カビ剤は農薬として使用されているものも多く、毒性が非常に強いのです。TBZはラットの実験では催奇形性が認められ、柑橘フルーツの果皮のみならず果肉からも見つかっているそうです。

また、OPPに関しては発がん性が認められています。その他、生殖異常、肝臓や腎臓、神経への影響も認められているので輸入フルーツには注意が必要です。柑橘系は無農薬やオーガニックの国産がオススメです。

[防カビ剤が使われている食品]

  • TBZ:バナナ、柑橘類
  • アゾキシストロビン/イマザリル/OPP/OPP-Na/ジフェニル/ピリメタニル/フルジオキソニル/プロピコナゾール:グレープフルーツ、レモン、オレンジ、ライム、、、など。

7.漂白剤(亜塩素酸Na、亜硫酸Na、過酸化水素、二酸化硫黄、ピロ亜硫酸K/Na)

漂白剤は毒性が強く、神経や肝臓への影響が危惧されています。亜塩素酸Naは表示免除となっているため、該当する食品(下記参照)は念のためよく洗うことをオススメします。

ヘルシースナックとして取り入れている人も多いドライフルーツですが、特に"アプリコット"などには漂白剤が使用されていることが多いので、購入の際には注意深く裏面を見ましょう。

[漂白剤が使われている食品]

  • 亜塩素酸Na:卵、柑橘類の皮、生食用野菜、さくらんぼ、ぶどう、もも、ふき
  • 亜硫酸Na:かんぴょう、甘納豆、煮豆、ドライフルーツ、エビ、こんにゃく粉、ワイン、、、など。
  • 過酸化水素:かずのこ
  • 二酸化硫黄:かんぴょう、甘納豆、煮豆、ドライフルーツ、エビ、こんにゃく粉、ワイン、、、など。
  • ピロ亜硫酸K/Na:かんぴょう、甘納豆、煮豆、ドライフルーツ、エビ、こんにゃく粉、ワイン、、、など。

8.増粘安定剤(カラギーナン、トラガントガム、ファーセラン)

増粘安定剤には合成と天然ものが多数存在しますが、下記の添加物については発がん性や催奇形性の疑いがあるため、注意が必要です。特にカラギーナンは最も多くの食品に使用されています。

増粘安定剤は他の天然の増粘安定剤(増粘多糖類)と一緒に使われた場合、「増粘多糖類」の表示でよいため、食品のほとんどはこの表示になるそうです。添加物名がはっきり書かれていない場合があるので要注意です。

[増粘安定剤が使われている食品]

  • カラギーナン:しゃぶしゃぶのたれ、豆乳、ドレッシング、スープ、ソース、ゼリー、乳飲料、果実飲料、、、など。
  • トラガントガム:ゼリー、ソース、菓子類、パン、ドレッシング、、、など。
  • ファーセラン:プリン、ジャム、ゼリー冷菓、ホイップクリーム、、、など。

9.酸化防止剤(亜硫酸Na、次亜硫酸Na、BHT、BHA)

亜硫酸Naは毒性が強く神経への影響が危惧されます。BHTは海外では使用禁止の国もあり、発がん性や奇形児が生まれる可能性があると言われています。

また、BHAは発がん性が認められています。その昔、日本では使用禁止にする動きがあり、百歩譲って使用制限がありましたが、なぜか1999年以降様々な食品で使用されるようになりました。

[酸化防止剤が使われている食品]

  • 亜硫酸Na/次亜硫酸Na:かんぴょう、甘納豆、煮豆、ドライフルーツ、エビ、こんにゃく粉、ワイン、、、など。
  • BHT:油脂、バター、魚介乾物、魚介冷凍品、、、など。
  • BHA:煮干し、油脂、バター、魚介冷凍品、魚介塩蔵品、、、など。

避けた方が良い添加物ワースト3

「避けるべき添加物ワースト9」は、日本において非常に多く使用されてる添加物でもあります。海外では使用禁止のものもあるほどで、人体への影響は計り知れません。

そして続いて挙げる「避けたほうが良い添加物ワースト3」も、ありとあらゆる食品に使用されているので、「これじゃ食べるものがないじゃないかー!」と思う方もいるかもしれません。

本当にその通りです。笑 原材料を注意深く見てみるといかに添加物を摂取しているか分かります。だからこそ添加物について知った上で、正しい食品選択をする機会が増えればいいなぁと思います。

1.乳化剤

乳化剤は天然と合成の様々な種類があり、添加物によって毒性が異なります。また、どの種類の乳化剤を何種類使ったとしても詳細表示はしなくて良いため、すべての表示が「乳化剤」のみになります。

中には、リン酸を含むものが多く、多量に摂取するとカルシウムや鉄が不足し、骨がもろくなったり貧血の心配もあります。また、腎臓障害や発がん性が指摘されるものも含まれます。

乳化剤をなるべく避けた方が良い理由は、「乳化剤=何が含まれているか分からない」という点です。また、乳化剤(大豆由来)の場合、遺伝子組み換え大豆の可能性が高いのでこちらも注意です。

[乳化剤が使われている食品]

パン、アイスクリーム、乳飲料、ケーキ、チョコレート、ドレッシング、マーガリン、チーズ、、、など。

2.香料

香料は許可されている天然香料は約600合成香料にいたっては約2500もあります。毒性は添加物によって違いがありますが、添加量が0.01%以下と少ないため、あまり問題視されることがありません。

しかし、中には毒性の強いものもいくつかあります。それらの中から何品目また何十品目と組み合わせて特定の香りを作り出しているのです。

どの香料を使用しても詳細を表示する義務はなく、「香料」のみになります。よって、乳化剤と同様に私たち消費者には、何が含まれているのか分からないので注意が必要なのです。

[香料が使われている食品]

ガム、アイスクリーム、グミ、清涼飲料水、乳酸菌飲料、果汁飲料、シリアル、あめ、フルーツヨーグルト、、、など。

3.イーストフード

イーストフードはパン作りに不可欠なイースト酵母の役割を果たしますが、パンを大量生産するために必要であり、何種類もの合成添加物を混ぜ合わせたものになります。

イーストフードの中には毒性の強いものもあり、リン酸を含むものも多いので、カルシウムの吸収が悪くなり、骨がもろくなることも危惧されます。

また、イーストフードは添加物の中から5品目前後を選び混ぜ合わせて作られます。乳化剤や香料と同様に何を使用しても「イーストフード」のみの表示であるため、何が含まれているか分かりません。

[イーストフードが使われている食品]

食パン、菓子パン、、、など。

無添加でより健康に美しくなる

添加物は発がん性など健康被害への懸念から避けた方が良いのですが、何より表示が曖昧なため何が使われているのか不透明な点が私自身も避けるべき理由の一つにあります。

特に自分で食事のコントロールができない子ども達には安易によく分からない食品を食べさせたくはありません。添加物は小さな子どもほどその影響力は大きいからです。

また、実は添加物に気をつけるだけで肌の調子や体調がよくなったり、ダイエットにも効果的なのです。(実証済み!) ぜひ自分が食べるものにより注意して賢い選択をしましょう!

 

 

愛を込めて…

Noriko