アメリカで出産!準備するものリスト

前回の記事アメリカで出産!出産編〜当日から退院まで〜では出産当日から退院について、無痛分娩から産後の入院生活、退院までにやるべきことなど、アメリカならではの出来事を書きました。

今回は、アメリカでの出産準備の際に必要なものや、入院生活で持っていくもの、または必要ないもの、役に立ったベビー用品などをご紹介します。

出産までに準備しておくもの

出産に向けて必要なものを買い揃える時に、初産の場合は特に初めて買うものばかりで一体何から買って良いのか何が必要なのか色々と迷うかと思います。

たくさんのベビー用品の中でも、アメリカでは出産までに必ず準備しておくべきものがいくつかあります。まずは大物の必需品4つをご紹介します。

1. カーシート(ベビーカー)

アメリカでは退院の際に、必ずカーシートが必要で、カーシートがないと退院ができません。カーシートに赤ちゃんを入れて運び、そのまま車に乗せて家へと帰ります。

アメリカのカーシートは車とベビーカーの両方に装着することのできる”トラベルシステム”タイプが一般的なので、自由にカーシートを持ち運ぶことができます。

カーシートのみを購入することもできますが、ベビーカーもすぐに必要になるのでセットになっているものが便利でオススメです。ちなみにベビーカーはStrollerといいます。

2. ベビーベッド

両親と寝室が同じ違うに関わらず、アメリカではベビーベッドやバシネットなどに赤ちゃんを個別で寝かせ、赤ちゃん専用の安全な寝床を確保することを必須としています。

これはアメリカでの乳児の死亡原因1位とも言われている窒息死や乳幼児突然死症候群(SIDS)を防ぐためであり、このことに関しては退院までに動画で学習しながら必ず説明を受けます。

アメリカではベビーベッドはCribと言いますが、安全基準を満たすためにサイズにも規定があり、片方の柵がスライドして下がるタイプのものは、過去に事故が多かったため現在は販売されていません。

3. 加湿器

アメリカは日本に比べて湿度が低く空気が乾燥しています。季節問わず加湿器が必要ですが、特に冬は非常に乾燥しているので寝室に置いておくことをオススメします。

我が家では、加湿器と空気清浄加湿器の2台を稼働していましたが、それでも11月産まれの長男は鼻の通りが悪く、常にフガフガと寝息を立てていました。

大人でさえ乾燥で朝起きたら肌がカサカサだったり、喉が痛くなったりするので、赤ちゃんはなおさら。快適に寝て過ごすために加湿器は必須かと思います。

4. 搾乳機

母乳の出具合や赤ちゃんの成長具合によって必要ない場合もありますが、アメリカでは搾乳機は保険適用になっており、無料で手に入るのでぜひオーダーすることをオススメします。

搾乳機はbreastpumpsと言います。サイトは色々とありますが、こちらのサイト「edgeparkbreastpumps」では住んでいる州加入している保険を入力すればどの搾乳機が保険でカバーされるのかが分かります。

必要事項を入力して送信すれば、担当の産婦人科医からの承認が得られ次第、選んだ搾乳機が発送されます。(6種類くらいの中から選ぶことができますよー。)

私は王道メーカーのMedelaとFreemieのものを2つ持っています。Freemieはハンズフリーなのでとても便利で気に入っています。ちなみに搾乳機は3度とも大活躍!今もお世話になってます。

入院時の持ち物リスト

  • 歯ブラシセット
  • スキンケア用品(洗顔、化粧水、乳液、フェイスクリーム)
  • リップクリーム
  • コンタクトレンズ&眼鏡
  • スリッパ
  • 携帯充電器
  • ドーナツクッション
  • 退院用の服
  • くし&メイク道具
  • 退院用の赤ちゃんの服
  • おくるみ
  • カーシート

病院では靴下が用意されていますが、トイレなどもこれで行くのは違和感しかなかったので(私はすごく落ち着かなかった)スリッパを持参することをおすすめします。

日本人の感覚からすると、個室の部屋とはいえ、みんなが靴で歩き回るところを靴下で歩くのは気が引けます。しかもそのままベッドに寝るのもなんだか慣れないですよね。

ドーナツクッションは会陰切開をした場合にあるととても役立ちます。また、私は産後尾てい骨の痛みがひどかったのですが、ドーナツクッションに座ることでだいぶ緩和されました。

入院時に必要ないもの

  • パジャマなど部屋着
  • 産褥ショーツ
  • サニタリー用品
  • 赤ちゃんに関するもの(オムツやミルクなど)
  • 水筒

病院では産前産後にガウンを着るので部屋着などは必要ありません。サニタリー用品やショーツ(使い捨て布パンツ)、冷却パットや痛みを和らげるスプレーなどたくさん用意されています。

もちろんオムツなどの赤ちゃん用品も一式そろっており、大容量のストロー付きウォーターボトルもあるので、ほぼ持っていくものはありません。水の補充は定期的にあり、スナックやアップルジュースなども自由にもらえます。

また、退院する時にはこれらの消耗品を持って帰れる(持たされる)ので、しばらくは買い物の必要もありません。バック一つで入院しても、帰りには3倍の量になっています。笑

買って良かった赤ちゃん用品

  • ピジョンの哺乳瓶(日本から)
  • 肌着(日本から)
  • ガーゼ(日本から)
  • ベビーバス(日本から)
  • ベビー用爪切りハサミ
  • ベビー用綿棒
  • ベビー用体温計
  • 授乳クッション
  • 授乳カバー
  • Microwave Sterilizer
  • 哺乳瓶用スポンジ
  • ベビーローション
  • ベビーモニター
  • おくるみ
  • Swaddle Sack
  • Burp cloths
  • Pack&Play

哺乳瓶用乳首はピジョンのものが優秀!厚みと感触がアメリカ製のものとは全く違います。また、アメリカには前あきのベビー服はあまりないので肌着を日本から送ってもらいました。ちなみにガーゼもアメリカにはありません。

アメリカにもベビーバスは売っていますが、お風呂はキッチンやリビングなどで入れるので、日本で購入した空気で膨らますタイプのものが軽くて便利でした。

ベビー用綿棒は目やにをとったり、耳掃除に使いますが、鼻詰まり改善に母乳を綿棒に含ませて垂らしたり、鼻水、鼻くそを取ったり、普通の綿棒よりも小さめなので鼻掃除にはおおいに役立ちました。

哺乳瓶の消毒については、食洗機のトップラックか電子レンジを使用するのが一般的です。電子レンジでプラスチックの容器やバッグなどに入れて、手軽に消毒ができるMicrowave Sterilizerが便利です。

Swaddle Sackはマジックテープでとめて赤ちゃんを包むことのできるおくるみです。大判ガーゼで包むと手が出てしまったり包むのにコツがいりますが、これなら簡単にできます。

Burp clothsとはゲップの時に吐いたミルクで服が汚れないようにするための布です。実は我が家の第三子はゲップの際に滝のように吐き戻しをするので、現在非常に助かっています。笑

Pack&Playは折り畳み式のベビーベッドで、おむつ替え台もついており、少し大きくなったら中で遊ばせたりと、使い勝手がとても良いです。我が家はリビングに置いて、日中使用しています。

赤ちゃんお世話について(日米の違い)

最後に、同じ時期に日本で出産した姉妹と話している時に気がついた「アメリカと日本における赤ちゃんのお世話の違い」について少し紹介したいと思います。

私はアメリカでしか出産をしたことがないので、ずっとこちらのやり方に沿ってやってきたのですが、日本とは180度考え方ややり方が違うことがあったので正直驚きました。

それと同時に、「どっちもアリ!」という考えに至り、アメリカと日本の両方から自分がやりやすいようにいいとこ取りをすることで、より育児に余裕が生まれました。ぜひ参考にしてみてください。

1. おしゃぶりについて

日本では、歯並びなどの悪影響があるという理由から、おしゃぶりは出来るだけ使わないようにと言われていますが、アメリカではおしゃぶりはとてもポピュラーなベビーアイテムとなっています。

ちなみにアメリカではおしゃぶりはPacifierと言います。また、アメリカ小児科学会は、幼児突然死症候群(SIDS)の予防にもなるため、おしゃぶりを推奨すると発表しています。

その他にも、精神的な安定が得られるよく眠れる吸う力を高めるトレーニングになるというメリットもあるため、産後には必ずもらえ、すぐに使用するとともに、店頭にも種類豊富に並んでいます。

実際、我が子たちも全員、産後すぐにナースからおしゃぶりを与えられていました。笑 特に、第一子と第三子は小さく産まれたため、お口の筋力トレーニングになっていたかと思います。

また、眠たいのに眠れなくてグズっている時などにおしゃぶりを与えると、落ち着いたり、そのまま眠ってくれるので、外出時などにはとても便利でした。(あと特に飛行機では必須!)

2. 寝る時の環境について

日本では赤ちゃんが泣いて眠れない時には、添い寝をして寝かせることもokと言われるようですが、アメリカでは大人用のベッドでは絶対に一緒に寝ないようにと指導されます。

上記にある通り、必ず赤ちゃん専用のベッドに寝かせます。また、ベッドには枕やぬいぐるみはもちろん掛け布団を置くのもNGとされています。(ベッドには赤ちゃんのみ置く)

掛け布団もNG!?と思われるかもしれませんが、そこで使用するのがおくるみなのです。部屋を快適な温度に保った上で、大判ガーゼで赤ちゃんを包みます。まるでみの虫みたいです!笑

赤ちゃんは産まれたらすぐに大判ガーゼに包まれます。こうすることにより、お腹の中にいた時と同じような感覚になるので、赤ちゃんは安心して眠ることができます。

また、寝返りするまでは赤ちゃんを手も含めて包むことで、睡眠中モロー反射によって起きてしまうのを防ぐことができるので、小刻みに起きてしまうことなくぐっすり眠ることもできるのです。

3. お風呂について

生後赤ちゃんはへその緒が取れるまでは沐浴をしません。基本的にノータッチで自然に乾燥して取れるまで待ちます。なので、だいたい1ヶ月くらいはガーゼなどで拭く程度になります。

さらに、その後もお風呂は2,3日に一回で良しとされます。肌の色が濃くなるほど少なくて良いそう。(人によっては週一の場合も!)気候的にも乾燥しているので、お風呂もほどほどにということなのです。

このお風呂を毎日入れなくてOkというので、ズボラな母(私)はとても気が楽になりました。笑 負担がだいぶ減りますよね!そして、お風呂は毎日ではなくとも、保湿だけははしっかりと行います。

 

以上、日米の赤ちゃんのお世話の違いでした。どちらが良い悪いということではなく、赤ちゃんのお世話にも色々なやり方があることを知ることで、一つの考え方に縛られることなくお世話にも幅をもたす事ができるかと思います。

初めての育児は分からないことばかりで「言われた通りに」とか「こうしなきゃ」と必死になってしまうこともあるので、そうゆうやり方もあるのだと柔軟に対応できると良いですね。適当にいきましょう!!

 

 

愛を込めて…

Noriko