アメリカの11月のビッグイベントと言えばサンクスギビング(感謝祭)から始まる4連休。
いわばクリスマスホリデーの前哨戦のようなもので、この時期から街中がクリスマスにセールにホリデーモードに入ります。
冬がスタートするのと同時なんだかソワソワ、ワクワクするのは、これらのイベントのおかげか、、、!?
冬が大嫌いだった私もアメリカへ来てからというもの大好きな季節になりました。(年が明けるまでの期間限定の冬ですが。笑)
今回はそんなアメリカのホリデー、サンクスギビングについて紹介したいと思います。
サンクスギビングって何??
サンクスギビング(感謝祭)は毎年11月の第4木曜日になります。
もともとアメリカ大陸にはネイティブ・アメリカンとも言われる先住民が住んでおり、そこにヨーロッパ諸国からたくさんの移民がやって来ました。
移民達は希望を胸に新しい生活を始めたものの、生活はとても厳しく、餓死する人も大勢いたそうです。そこで彼らは先住民から狩猟や農耕などを学び、生活を向上させていったのです。
そして、収穫の秋に命の恩人である先住民を招き、ご馳走を食べながらお祝いをするとともに収穫の神に感謝する宴を開いたそうです。
これが、サンクスギビングの由来と言われています。現在では親族や友人などが集まり、食事をする日となっています。この日はほとんどの飲食店が休みとなり、スーパーマーケットなども早めに閉店となります。
2年前のサンクスギビングの4連休で旅行に出かけた際には、飲食店がどこも閉まっており、サンクスギビングのディナーがダンキンドーナツ(アメリカのドーナツチェーン)なんて苦い思い出があります。笑
なので、サンクスギビングの日は日本の元日と似ていますね。
サンクスギビングのメニュー
日本で言うお正月のおせち料理のように、サンクスギビングには”サンクスギビング・ディナー”と言うものがあります。
豪華なサンクスギビングのディナーでは一体何が食卓に並ぶのでしょうか?
ターキーの丸焼き
メインディッシュのターキー。七面鳥の丸焼きです。この時期になるとスーパーマーケットには丸ごと七面鳥が並びます。
別名、ターキーデイとも呼ばれるほど、サンクスギビングには欠かせない七面鳥。
七面鳥のお腹の中にスタッフィングというパンや玉ねぎセロリなどをスパイスで調理したものを詰めて1日かけてオーブンでじっくり丸ごと焼き上げます。
がしかし、我が家の食卓には一生登場しないでしょう。笑 毎年、ターキーの代わりにメインディッシュはミートローフです。
クランベリーソース
真っ赤なクランベリーの実を砂糖と水またはオレンジジュースで煮詰めて作るクランベリーソースは、甘酸っぱさがターキーなどのメインディッシュと相性抜群。
ブレッドやマッシュドポテトと合わせてもokな万能ソースです。材料を鍋に入れて数分で簡単にできてしまうのが嬉しいポイント!
マッシュドポテト
アメリカのお袋の味!?とも言えるマッシュドポテトはサイドメニューとしてどのレストランでも見かけます。
ジャガイモとミルクとバターで作るシンプルなマッシュドポテトは簡単な上、メインの引き立て役にバッチリです。
グリーンビーンズキャセロール
キャセロールとは大きな耐熱皿に食材を入れてオーブンで焼くパーティー料理です。大人数で取り分けられる大皿料理として、アメリカのパーティーではよく見かけます。
サンクスギビングでは、グリーンビーンズのキャセロールが定番。マッシュルームクリームスープとグリーンビーンズとミルクを混ぜてオーブンで焼きます。
我が家ではグリーンビーンズはシンプルに。一昨年はレモン汁とレモンの皮をのせてさっぱり系に、今年はガーリックとアーモンドでアジアンなグリーンビーンズのオーブン焼きにしました。
スイートポテトキャセロール
サツマイモもサンクスギビングの定番ですが、アメリカのサツマイモは日本のものとは少し違い、オレンジ色で水分量が多めです。
今年はマッシュドスイートポテトにマシュマロを乗せてオーブンで焼く、サイドなのかデザートなのかよく分からない一品。
個人的には正直マシュマロなしの方が好きですが、スイートポテトにマシュマロをのせるのが何ともアメリカらしくて気に入っています。
コーンブレッド/コーンプディング
小麦粉の代わりにトウモロコシの粉を使ってオーブンで焼くブレッドです。混ぜて焼くだけなので簡単で素朴な味かつ、レシピによりますがグルテンフリーなのがヘルシーで良い!
ずっしりとしていてホロっとした食感が特徴的で、ボロボロしたり口の中の水分が全て奪われるのですが、クセになるブレッドです。
また、コーンクリームとコーンを使った大皿料理(コーンプディング、コーンキャセロール)もサンクスギビングのパーティーなどでよく見かけます。
初めて食べた時はその美味しさに衝撃を受けたほど!!私の一番好きなアメリカ料理です。
パンプキンパイ
アメリカのデザートの定番、パイですが、その中でもサンクスギビングにはパンプキンパイ!!
この時期にはパンプキンピューレの缶が店頭の一押し棚に並ぶので、それを購入して簡単に作ることができます。
本来、練乳と卵にシナモンやクローブ、ナツメグなどのスパイスを一緒に混ぜて作るのですが、私はあまりこのクラッシックなレシピが好きではないので、アレンジしました。
スパイスはシナモンのみにし、練乳の代わりにクリームチーズとココナッツシュガーでヘルシーな上、食べやすくなりました。
我が家のサンクスギビングディナー
今年は全て手作りです。と言っても、サンクスギビングのメニューはほとんどが混ぜて焼くだけの簡単なレシピなので、初心者でも大丈夫です。(メインのターキーは手間と時間がかかるので少しハードルが高いですが…。)
全体的に炭水化物、糖分、カロリーも高めにはなりますが、年に一度の特別なホリデーなので良しということで、、、
メニューやレシピは地域や家庭によっても異なりますが、アメリカらしいホリデーディナーを楽しんでみて下さい。
年に一度のビッグイベント
さて、サンクスギビングは家族や親戚、友人などと集まって食事をしながら一緒に過ごす日ではありますが、それと同時にイベントも行われるので大忙しなホリデー。
NYで行われるビッグパレードに、行列必至のショッピング戦争…。サンクスギビングホリデーには家族との食事以外にどんな楽しみ方があるのでしょうか?
メイシーズ・サンクスギビング・デイ・パレード
これはアメリカの百貨店メーシーズが開催しているパレードなのですが、なんと1924年からずっと続いている伝統行事なのです。
巨大なバルーンやパフォーマーがNYの街をジャックし、有名アーティストのパフォーマンスも見ることができます。
しかも、この模様はアメリカの三大ネットワークの一つNBCで生中継されます。その様子をテレビ越しに見る私達…。笑
今年はセリーヌ・ディオンやブラック・アイド・ピーズ、シカゴなど豪華なアーティストがパフォーマンスをしていました。巨大バルーンにはピカチュウやドラゴンボールの悟空がいましたよ!!
ブラックフライデー
サンクスギビングの日の夜中から行われる大セール!!もともとはサンクスギビングの翌日に行われるセールによって、小売店の年間通算収支が黒字になることから、ブラックフライデーと言うようになったそうです。
私はこの夜中にオープンするブラック・フライデーには一度も行ったことはないのですが、イメージはまさに日本の初売りです。モールなどには寒い中、オープンの数時間前から行列ができています。
アメリカの「年末商戦」はまさにサンクスギビングからクリスマスの間。小売店にとっては一年で最も重要な期間になるのです。小売業界では年間の売り上げの半分がこの期間に集中するとかしないとか、、、。
そして、連休明けの月曜日にはインターネットのECサイトでプレゼントを購入する人が多いことから、“サイバーマンデー”と呼ばれています。
ブラック・フライデーからサイバーマンデーの5日間が大セールとなるので、サンクスギビングで家族とゆっくり過ごした後はショッピングで大忙しになります。
もしこの時期にアメリカにいるのであれば、サンクスギビングのディナーやブラック・フライデーのショッピングなどをぜひ楽しんでみてください。
愛を込めて…
Noriko