咳、喉の痛み撃退法

気がつけば今年もあとわずか。12月に入りますます冷え込んできました。我が家は私以外の全員が風邪を引いてあちこちでゴホゴホ、家の中では咳のオンパレードです。

私自身、日本にいる時はそんなに風邪を引く事もなかったのですが、アメリカに来てからというもの乾燥が激しいからなのかよく喉をやられます。

特に息子は1歳を過ぎた頃から冬はほぼ毎月のように咳、鼻水の風邪を引いています。アメリカでは意外にも風邪に関しては自然治癒派で、ドクターも薬はほぼ出しません。

そこで、今回は咳や喉の痛みに効く子どもにも優しい”自然治癒ベース”の対策を紹介します。

咳、喉の痛みに効く食べ物

蜂蜜

蜂蜜は喉の痛みや咳に効くものとして有名ですね。その効果は咳止め薬として知られているデキストロメタルファンに匹敵するとも言われているほど!

特に子どもの咳には蜂蜜!!夜寝る前にスプーン一杯の蜂蜜を与えるだけで、夜間の激しい咳込みが軽減されると言われています。

蜂蜜は自然な甘味料なので安心な上、子どもにとっても甘くて美味しいのでまさに良薬です。

また、アメリカの小児科ではハチミツ由来の咳シロップをオススメされるので、息子には蜂蜜と蜂蜜由来の咳シロップを常にストックしてあります。

※乳児ボツリヌス症のリスクがあるので、1歳未満の乳児には絶対に与えないよう注意が必要です。

生姜

生姜はよくのど飴にも使われたりしているので、ご存知の方も多いかと思います。また、独特の風味は色々な料理にスパイスとして用いられますが、いかにも体に良さそうですよね。

生姜には抗炎症化合物が含まれており、気道の膜を緩め、咳を軽減する効果があると言われています。体を温める効果もあるので、風邪など体調不良時の強い味方です。

我が家では蜂蜜に生姜を加えて作るハニージンジャーシロップを冷蔵庫にストックしています。お湯で割ってハニージンジャーティーや、夏には炭酸で割って自家製ジンジャーエールになるのでオススメです。

また、すり下ろした生姜をスープや料理に加えるので、生姜は我が家に欠かせないスパイスです。

梅エキス

梅には殺菌効果があると言われており、私自身子供の頃から胃腸が弱く、体調が悪い時には祖母が梅干しのお湯割りを作ってくれたのを思い出します。

この梅エキスが喉の痛みに効くと聞き、日本から取り寄せて試したところ効果抜群でした。

ハチミツと同じように梅エキスをそのまま舐めたり(梅が凝縮されているためクエン酸が豊富なのでかなり酸っぱいです)、お湯に溶かして飲みます。

3歳の息子にはハチミツと梅エキスをお湯で溶いてから少し水を加えて、梅ジュースとして与えています。

蓮根、大根

咳や喉の痛みに効く根菜コンビと言えば蓮根と大根!!我が家の食卓にも頻繁に登場します。

蓮根には炎症を抑えるタンニンという成分が含まれているので、喉の炎症を鎮静化し、咳止めや痰切りにも効果的です。

蓮根はそのまま調理して食べたり、すりおろして蓮根餅にしたり、風邪予防としても食事に取り入れる事ができます。また、蓮根の絞り汁と生姜をお湯で割った蓮根湯は咳の特効薬としてオススメです。

アメリカで蓮根はなかなか手軽に手に入らない上、蓮根湯など手間がかかるものは面倒くさいので、蓮根パウダーというものを常備しています。(これも日本からお取り寄せ。)

息子に咳が出始めたら、いつも持ち歩く水筒に蓮根パウダーとお茶を入れたり、お味噌汁にも混ぜてしまいます。

大根にも抗炎症作用があり、ビタミンCと潤い作用が喉の粘膜を潤し、強くしてくれるので、喉の痛みや咳止めに効果的です。

特に大根の汁が喉や咳に良いとされています。すりおろし大根や大根を蜂蜜に漬けて作る大根シロップがオススメです。

避けた方が良い食べ物

咳の原因として酸逆流が挙げられます。なので、酸逆流を引き起こす可能性のある食べ物を避ける事で、咳の軽減に役立ちます。

咳が気になる時には、ぜひ以外の食べ物に気をつけてみて下さい。

・アルコール

・カフェイン

・チョコレート

・柑橘系フルーツ

・揚げ物

・ニンニクと玉ねぎ

・スパイスや辛い食べ物

・トマト、トマトベースの食べ物

咳、喉の痛みに効果的な事

温かい飲み物を飲む

咳や風邪の時には常に水分補給をする事が重要で、常温の飲み物を飲む事で咳、鼻水、くしゃみなどの風邪の症状が軽減されることが分かっています。

実際、うちの息子も咳が出ている時にはベッドに水筒を持ち込んで寝るのですが、咳き込むたびに水分補給をするようにしています。そのおかげで少しは激しい咳き込みが軽減されます。

また、温かい飲み物は、より高い効果が得られるとの研究結果が出ているので、お茶、ハーブティー、トマト系以外のスープや味噌汁は特にオススメです。

加湿する

咳の改善にはとにかく加湿が重要!!現代では必需品のように加湿器を置いているご家庭も多いのではないでしょうか?

アメリカの小児科でも、薬うんぬんの前にまず部屋を加湿して環境を整えるように言われます。初めて小児科にかかった時、メモを渡され、薬かと思い薬局に探しに行ったら加湿器だった、、、なんてこともありました。

また、スチームボウルと言われるものを作って直接蒸気を身体に取り込む方法もあります。

大きなボールにお湯をたっぷり入れ、お湯に触らないよう注意しながら顔を近づけます。蒸気が漏れないよう頭の上にタオルを置きます。

ユーカリやローズマリーなどのハーブやエッセンシャルオイルを加えると、鼻づまり解消にも役立ちます。

※スチームボウルは乳幼児が試すには少し難しいかもしれません。

塩うがい

うがいは風邪予防に最適で、普段から家に帰ったら手洗い&うがいが習慣になっている人も多いかと思います。うがい薬を使わずに自然な形で喉のいがいがや痛み、咳を和らげる方法として、塩うがいがオススメです。

お湯に塩を溶かして、少し冷ましてからうがいをします。また、喉の部分に行き渡らせるように少し喉の奥に置いてから吐き出すと良いです。

※塩水は飲み込んでしまうと危険なので、うがいのできない乳幼児には与えないよう注意が必要です。

鼻の通りをよくする

鼻づまりがあると、口呼吸になってしまうので、のどの奥が乾いてしまい喉の痛みや咳を悪化させてしまいます。特に乳幼児は鼻水で呼吸がしづらいため、夜寝苦しい上、咳や発熱への悪循環につながることがよくあります。

うちの子達もほとんどの場合、鼻水→咳→発熱とこの風邪三点セットで体調を崩します。なので赤ちゃんの頃から、鼻水を吸う機械は必需品となっています。

また、鼻が詰まって寝苦しい夜などには、ガーゼや小さめのハンドタオルなどをお湯につけてしぼり、鼻の頭に置いてあげると鼻通りがよくなります。

マスクをする

皆さんご存知の通り、喉の痛みや咳には乾燥が大敵なので、口の中が乾かないように心がけます。

私自身、喉の調子が悪いと感じたら、夜寝ている間にマスクを着用します。鼻づまりのある時は少し苦しいですが、効果は抜群なのでオススメです。

※乳幼児のマスク着用は1歳半からとなってはいますが、吐き戻しや呼吸困難の可能性があるので注意が必要です。特に就寝時のマスクの着用はとても危険なので避けます。

 

以上、咳や喉の痛みの撃退に効果的な家庭でできる対策でした。

これからの季節、寒さとともに蔓延する菌に負けないように自己免疫力を高めつつ、健康に過ごしましょう。

 

 

愛を込めて…

Noriko