アメリカの12月〜クリスマスパーティー〜

ツリーにリースにアグリーセーターにジンジャーブレッドマンに靴下にサンタクロース、、、

そして、見渡す限りのレッドホワイトグリーン。世の中はクリスマスムード一色ですね。もちろんここアメリカはウキウキ気分全開で浮き足立っております。

外はとーっても寒いですが、街中でクリスマスソングが流れて、イルミネーションのライトにときめくこの季節が大好きです。

その名も”プレゼント祭り”

この季節は家族、親戚へのクリスマスプレゼントはもちろん、友人や先生など、とにかくプレゼントの送り合いがあちらこちらで行われます。もちろんクリスマスカードを添えて、、、

ギフトショップには平日でも長蛇の列!!店頭にはクリスマス限定商品が所狭しと並び、その輝きに引かれてついついカゴの中へ。kawaiiものが多すぎて思考が停止します。笑

また、アメリカではプレゼントの寄付も頻繁に行われます。

息子の通うプリスクールでも虐待やネグレクトされた経験のある子ども達の願いを叶えるプログラムに賛同しており、子ども達の欲しいクリスマスプレゼントのメモがスクールのツリーに飾られました。

私もこのプログラムに参加し、息子と同じ歳の子のプレゼントを買いに行きました。おもちゃのリクエストは子ども用のラーニングタブレットが人気でした!!

このプレゼントを大切にする文化やクリスマスへの気合いの入れ方にこの国の華やかなバイタリティと優しさを感じます。

毎年恒例のクリスマスパーティー

さて、クリスマスのシーズンに欠かせないのが、クリスマスパーティー!!

毎年、インターナショナルクッキングクラスと言う名の女子会の国際色豊かなメンバーとポットラックパーティーをするのですが、お料理も様々な国を味わえるのが醍醐味。

インドのカレーとベトナムのカレー、メキシコの”セビーチェ”(エビの前菜)、南米のポピュラースイーツ”フラン”(焼きプリン)、スイスのクッキー、フランスのママンが作るオムレツなどなど。

どれもこれも各国の味、家庭の味が出ていて最高です。ビタミンLがたっぷり!やっぱり手作りって美味しいですよね!!

私は、日本のクリスマスと言えばやっぱりクリスマスケーキでしょっ!ということでイチゴのショートケーキにしました。簡単かつ大人数にぴったりなスコップケーキです。

実はアメリカではこのショートケーキは珍しいのです。スポンジケーキ自体もこちらのはもう少し重量感があり、クリームも固めのバタークリームやアイシングが主流です。

また、クリスマスにこのようなケーキを食べる習慣はないので、誕生日ケーキと同じようにクリスマスケーキが定番な日本独自のクリスマス文化は面白いなぁと改めて思いました。

ホワイトエレファント

さて、アメリカのクリスマスパーティーに欠かせないのが”ホワイトエレファント

毎年、大盛り上がりでクリスマスパーティーが2倍楽しくなる、この謎のゲームについて紹介したいと思います。

ホワイトエレファントとはアメリカでとってもポピュラーなプレゼント交換ゲームの事です。

ホワイトエレファントは直訳すると白い像ですが、実は「無駄なもの、ガラクタ」という意味があるのです。その由来が面白いのですが、この意味自体がタイの昔話からきているのです。

昔からタイでは白い像は神聖なものとして崇められている存在なのですが、昔あるタイの王様が自分の嫌いな家臣にわざと白い像を贈ったのです。

おぉ良い話〜と思いきや、、、この白い像に莫大なエサ代がかかるし、ものは踏みつぶされ、家の中はめちゃくちゃ。家臣はこの巨大な白い像の扱いに困ってしまいました。

もう手放してしまいたいと思うものの、白い像は神聖な存在だし、しかも王様から贈られたものだから手放すわけにもいかず、途方に暮れる…というお話。

この昔話が元となり、いらないものを贈り合う”ホワイトエレファント”というプレゼント交換ゲームが生まれたそうです。

ホワイトエレファントのルール

本来はいらないものを贈り合うと意味があったので、家にあるいらないないものを用意したり、これいらないでしょーって言うちょっと変なものや、ユーモア溢れるクスッと笑ってしまうものを用意したりします。

私たちは予算を決めて、各自ファンシーなものを用意しています。(女子会なので内容はなかなかシビア!笑) なので、自分が欲しいものを贈り合う感じになります。

ホワイトエレファントはただのプレゼント交換ではなく、少し変わったルールがあり、だんだんプレゼント争奪戦になって白熱していきます。笑

 

1、まず番号を書いた紙を用意します。

2、1人ずつ紙を引き、1番の人から好きなプレゼントを選びます。(プレゼントは包装されているので中身は分かりません。)

3、みんなの前でプレゼントを開けて、何が入っていたのかみんなに見せます。

4、次に2番の人がプレゼントを選ぶor1番の人が開けたプレゼントが欲しければそれを取ることができます。(これをスティールと言います)

 

このように自分で選んでプレゼントを開けるか、自分の前までの人達が開けたプレゼントの中に欲しい物があれば取ることができるのです。

スティールは3回までokで、3回めの所有者がそのプレゼントを獲得できます。(これをフローズンと言います)また、一番の人は最後の最後に全員のプレゼントの中に欲しいものがあればスティールできます。

なので、プレゼントを開けて「わーい!これ欲しかったやつ!」と思っても、誰かに取られる場合があったり、プレゼントを開けるたびにその後誰かにスティールされる人もいます。

プレゼントを開ける楽しみがあり、自分の欲しいものを狙う楽しみもありつつ、スティールされて思わぬ展開になったり、みんなで盛り上がれるプレゼント交換ゲームです。

とくに気心の知れた仲間うちでやると、遠慮なく楽しめてより盛り上がると思います。ぜひ今年のクリスマスパーティーでこのホワイトエレファントを取り入れてみてはどうでしょう!?

 

 

愛を込めて…

Noriko