「朝白湯」でもっと健康に美しくなる

2022年がスタートしましたが、いかがお過ごしでしょうか?(と言っても、もう一月も終わりますね。笑) 今年のお正月は4年ぶりに実家へと帰省し、母のお雑煮やお節を食べ、騒がしい子ども達を横目にまったり過ごしました。

新しい年の始まりということで年始には”新たな目標”を立てる人も多いかと思います。もう2月になりますが、今からでも大丈夫。目標でもやりたいことでも、思い立った時に始めれば良いのです!

私個人としては、今年は腸内環境をテーマにさらに学びを深めていきたいと思っています。そこで、今回は改めてオススメしたい”朝白湯“について、その効果や取り入れ方などを紹介したいと思います。

白湯とは?

白湯(さゆ)とは、水を沸かしたお湯のこと。ただのお湯じゃないか!と思った方は正解。笑 しかし厳密には、水を沸騰させた後、50℃程度の温度まで冷ました飲み物のことを言います。

数年前から白湯の美容と健康効果が注目され、ブームにもなりましたが、もともとはインドの伝統医学”アーユルヴェーダ”からきています。5000年前から続く健康法。白湯は先人の知恵なのです。

そういえば、私の祖母も毎朝白湯を飲んでいました。当時はお茶もあるのになぜわざわざ味もないお湯?ととても不思議に思っていましたが、白湯の素晴らしさを知った今なら納得できます。

白湯がオススメな理由

1、コスパが良い

健康美容に関して、良いとされていてもお金がかかったり、何かを購入しなければならない場合がありますが、白湯の場合は材料は水のみなので経済的です。その上、美容健康効果が抜群!

2、誰でもできる

白湯を作るのに必要なものは、水とやかん(鍋)のみ。家にあるものでできるので、いつでも気軽に始めることができる上、お湯を沸かすだけなので誰でもできます。

3、誰にでも効果がある

世の中には様々なダイエット法や健康法がありますが、全ての人に効果があるとは限りません。しかし、白湯は万人向けとも言えます。(後で出てくるアーユルヴェーダや現代医学の観点からも◎)

白湯はスーパードリンク

ただのお湯と侮るなかれ!白湯には現代に生きる私たちにとってたくさんのメリットがあります。美容と健康に良いことは明らかですが、実際にどのような効果があるのか見ていきましょう!

・ダイエット効果

内臓が温まることにより、全身をめぐる血の流れが良くなり、基礎代謝が上がると言われています。基礎代謝が上がることで脂肪燃焼しやすくなるのです。また、エネルギー消費量も上がり、痩せやすい体質になります。

ちなみに、内臓温度が1℃上がると基礎代謝も約10%~12%上昇します。さらに、朝起きてすぐに白湯を飲むことで、空腹感が落ち着きドカ食い防止にもなります。(空腹時にも効果的です!)

・免疫力アップ

人間の免疫力は7〜8割が腸に関係していると言われていますが、白湯はゆっくりと吸収されていくので、胃腸機能を整えます。また、胃腸の働きを良くし、消化酵素の分泌を促進し、働きを高めます。

さらに体温が1℃上がると、免疫力は5~6倍になると言われています。白湯を飲むことで体の内側から温めることができるので、免疫細胞が活発になり、免疫力が高まるのです。

・美肌効果

よく「腸美人は肌美人」とも言いますが、まさに腸内環境は肌に直結しているのです。腸の汚れが肌トラブルの一因でもあるので、腸内環境が整うことで、美しい肌を保つことができます。

また、白湯を飲むことで血液が温まり、血流が良くなるので、老廃物が排出されやすくなります。さらに、肌のターンオーバーが整い、肌トラブルの解消にもつながります。

・デトックス

内臓が温まることで新陳代謝や消化機能が活発になり、体の老廃物を排出しやすくしてくれます。また、血液やリンパの流れが良くなり、体内で滞っていた余分な水分を尿として排出してくれるので、むくみにも効果が期待できます。

さらに、便秘の原因の一つには水分不足が挙げられますが、特に白湯は腸を温め、動きも活発にしてくれるので、腸内に溜まっている便を柔らかくし、スムーズなお通じを促してくれます。

・冷え性改善

白湯を飲むことで血流が促進されるので、体の末端まで血液が行き渡り、手足の冷えの改善が期待できます。また、体温が無理なく上昇することで冷え性改善に役立ちます。

冷え性の原因には”胃腸の冷え自律神経の乱れ“の2つが挙げられますが、どちらも体の中から温めることで改善されると言われています。靴下を重ねばきするより、内臓から体を温めることが重要なのです。

・肩こり解消

よく「身体が冷えると血のめぐりも悪くなる」と言いますが、これが肩凝りや腰痛の原因にもなるのです。白湯を飲むことで、代謝が促されて滞っていたリンパの流れが正常になり血行もよくなります

アーユルヴェーダでは古くから、白湯は身体の冷えや乾きを緩和し、肩こりや腰痛にもよいと言い伝えられています。外部から温めることも大事ですが、やはり身体の中から温めるのが効果的という事です。

アーユルヴェーダ的!白湯のパワー

アーユルヴェーダでは人間は誰しも“ドーシャ”という生命エネルギーを持つとされています。このドーシャは“カパ=水”“ピッタ=火”“ヴァータ=風”からできており、この三要素のバランスが大切とされています。

人によって三要素のバランスの違いはあり、生まれ持った体質もさまざまですが、この三要素を併せ持つ白湯はどの体質にも合い、また足りない要素を補ってくれるとも言われています。

白湯の性質はまず水(カパ)があり、熱することで火(ピッタ)が加わり、沸騰させることでポコポコと湯の中に気泡が生まれて風(ヴァータ)が加わることで、「水・火・風が調和した飲みもの」とされています。

白湯でメンタルケア

アーユルヴェーダでは、心にもピッタ(火)があるとされており、この心の火が消えると不安を感じやすくなるのです。白湯で胃腸を温めることにより、緊張がほぐれ、リラックスすることができます。

また、朝白湯をゆっくり飲む時間は無の時間。空っぽの状態から白湯で全身を目覚めさせながら、自分の心の声や体の声を聞く絶好のチャンス!自分と向き合う時間が作れるのです。

またまた祖母の話ですが、、、祖母も白湯を目を閉じながらゆっくり飲んでいました。まるで瞑想のように集中していたので、これも今思えば”無の時間”だったのかもしれません。

白湯の効果的な作り方

  1. 鍋ややかんに水を入れる。
  2. 火にかけて沸騰させる。
  3. ポコポコと気泡が出る程度に火を弱め10〜15分沸かし続ける。
  4. 火を止めて50℃ほど(フーフーしながら飲めるくらい)に冷ましてからゆっくり飲む。

アーユルヴェーダ式の白湯の作り方ですが、要するに水をやかんなどに入れ、沸騰させて少し冷まして飲むだけです。ポイントは10分ほど沸騰させることと、飲む時の温度に注意することです。

面倒くさい&時間がない人は?

お湯を沸かすだけ!といっても、「毎朝するのは面倒くさい」「そんな時間ない」って言う人もいるかと思います。そんな時は下記の方法で白湯を用意してみてください。

  • 前日にお湯を沸かして保温ポットや水筒に入れておく。
  • 湯沸かしポットで作る。
  • ウォーターサーバーのお湯を飲む。
  • 電子レンジでチンする。

もちろんオススメはアーユルヴェーダ式ですが、飲まないよりは絶対に飲んだ方が良いので、毎日の習慣として、無理なく自分が続けられるものをぜひ試してみてください!

白湯のちょい足しレシピ

さて、白湯が美容や健康に良いことは分かったけども味気なくて飲めない、またはもっと効果を上げたい人向けに、白湯の効果倍増のちょい足しレシピを紹介します。

・レモン白湯

   

白湯の定番のレモン!クエン酸で疲労回復、ビタミンCには美肌効果があります。何よりレモンの香りが後味スッキリでクセになる。

『一杯の白湯にレモン1/2個絞るもしくはレモン汁大さじ1加える。』

・塩白湯

塩には排泄を促す効果があり、便秘や体の中の老廃物をさらに排出する効果が期待できます。ミネラル豊富な天然塩は殺菌作用があるのでウイルス対策にも◎

『一杯の白湯に対し天然塩をひとつまみ加える。』

・生姜白湯

生姜に含まれる辛味成分ショウガオールの働きで内臓はもちろん、体中が温まり、ポカポカも倍増。体調が悪い時や、寒気がする時にオススメ!

『一杯の白湯に対しすりおろし生姜を小さじ1もしくはジンジャーパウダーを大さじ1加える。』

・オリーブオイル白湯

オリーブオイルには腸の動きを活発にする働きがあるので、便秘解消により効果的。最近のマイブーム!お腹がスッキリしない時、効果を即実感できます。

『一杯の白湯に対してエキストラバージンオリーブオイルを小さじ1加える。』

・ミント白湯

爽やかな香りのミントは気分をリフレッシュさせるとともにストレスを和らげる効果があります。いつもと気分を変えて優雅に飲みたい時にオススメ!

『カップにミントの葉を2、3枚入れてお湯を注ぐ。』

朝白湯でより良い日々を

白湯を飲むことによって胃腸がポカポカと温まり、からだの消化力、代謝力、免疫力などが高まるので、白湯の効果は、アーユルヴェーダだけではなく、医学的にも証明されています。

また、寝起きの体は一日のうちで最も冷えているので、朝起きてゆっくりと白湯を飲むことでまずは体を温め、体中を目覚めさせると共に各器官を活発に動かすことができるのです。

“冷えは万病のもと”と言いますが、白湯で体の中から温めることで心にも身体にも良い変化が起きるのです。あなたもぜひ朝白湯を習慣にしてみてはどうでしょうか?

 

 

愛を込めて…

Noriko