アメリカで外食をする時(旅行でも在住でも)、レストランでゆっくり食事ができれば良いですが、そうではない時もある!サクッと買いたい食べたい時には「ファストフードチェーン店」は魅力的!
しかし、ファストフード=ジャンクフードと言われるように、健康的で良い食事ではないし、美味しくないのが正直なところ。にも関わらず、特に田舎やハイウェイなど不便なところの"ちょうど良い場所"にあるんですよね!
ファストフードの王道と言えばハンバーガーですが、アメリカも食の多様化により、ヘルシー系のファストフードチェーン店も実は結構あるのです。そこで、今回は「アメリカのヘルシー系ファストフードチェーン店」を紹介します。
ファストフードチェーン店の安心感と危険性
アメリカではマクドナルドやKFCなどを筆頭に多くのファストフードチェーン店が軒を連ねています!これらは日本でも馴染みがあるのでアメリカで行くとしても安心感があるかもしれません。
私も20歳で初めてアメリカに留学した時、外食と言えばファストフード店でした。しかも、マクドナルドやパンダエキスプレスなどに日々通っていました。もちろん今だったら行かないラインナップです。笑
たった1ヶ月の留学にも関わらず、帰国した際に友達にも「ヤバいね!」って言われたほど太ったのは言うまでもない、、、アメリカはドリンクも飲み放題なので貧乏学生だった私は甘いソーダのおかわりでお腹を満たしていました。
やはり食の知識と選択が大事だと改めて思います!当時の私に教えてあげたいほど。では、今の私がアメリカ旅行やアメリカ生活の中で、ファストフード店に行くとしたら??オススメ3選がこちら!
Panera Bread
元々パン屋さんから始まったPanera Breadですが、メニューにはサラダやサンドイッチ、スープなど朝食や昼食にぴったりなラインナップです。全米に2176店舗を展開しています。
・満足度の高いサラダ
そんなPanera Breadのオススメポイントは、"サラダ"!普通のファストフードチェーン店では、サラダはあくまでも脇役で少量のものが1〜2種類ある程度ではないでしょうか?
しかし、Panera Breadのサラダはメイン!ボリュームのある満足度の高いサラダが数種類あり、タンパク質も一緒に摂取できるサラダになっています。また、トッピングや量などもカスタマイズできるのが良いところ!
・パンが美味しい
元々がパン屋だったこともあり、パンのクオリティが高いです!店頭には数種類のパンやマフィン、クッキーなどが常に並んでいます。ベーグルも安くて美味しいのでつい買ってしまいます。
また、サラダをオーダーするとサイドで選べる「フレンチバゲット」が素朴でお気に入り!ちなみにこのサイドは無料で、「フレンチバゲット」「りんご」「ポテトチップス」から選ぶことができます!
・添加物はできる限り排除!
Panera breadには、"No-No List"というものがあり77品目の食品添加物や人体に悪影響があるとされる物質が不使用となっています。特にありとあらゆる食品に使用されるHigh Fructose Corn Syrupの除外はアッパレ!
またジャンクフードの定番の定番でもある合成香料、合成着色料、人工甘味料、合成保存料などももちろん全て不使用なので、他のファストフードチェーンに比べて断然ヘルシーなのです。
・月定額$10でドリンク飲み放題!
月額10.99ドルのサブスクリプション「アンリミテッド・シップ・クラブ(Unlimited Sip Club)」では、コーヒーやティーに加え、レモネードや炭酸飲料などドリンクバーのドリンク26種類が飲み放題になります。
これめちゃくちゃお得なんですよ!笑 だいたいワンドリンク$3くらいなので、月20日コーヒーやティーなど買うとしたら$60なので、近場にあって買う習慣のある人には最高プランですね。
Bibibop
オハイオ州発祥アジアンフードのファーストフードチェーン店Bibibopは、全米にまだ49店舗ほどしかありませんが、ヘルシーかつ日本人の口に合う味付けなので絶対失敗しません!しかも、ボリューム満点でコスパも良し。
私も特に妊婦期や産後などはテイクアウトでよく利用していました!アメリカに遊びに来た知り合いは食事が口に合わないと全滅だったのですが、唯一Bibibopだけは美味しかったそうです。笑
・豊富なチョイス
Bibibopではまず4種類のベースから選びます。その後、約12種類のトッピング、プロテイン4種類、ソース6種類から好きなものを選びます。トッピングは好きなだけ選べ、味噌汁が無料で付いてきます。
メニューには完成形のボウルもありますが、自分好みにカスタマイズできるのが良いところ!ベースはハーフにもでき、ソースはオーダー時に選びますが、セルフで好きなだけ持っていくことができます。
[Bibibopのメニュー]
- ベース:ホワイトライス、パープルライス、グリーンサラダ、スイートポテトヌードル
- トッピング:もやし、ブラックビーンズ、ジャガイモ、紫キャベツ、人参、ケール、コーン、卵、チーズ、キムチ、ブロッコリー、きゅうり、パイナップルなど
- プロテイン:ビーフ、チキン、スパイシーチキン、オーガニック豆腐
- ソース:テリヤキ、ヤムヤム、コチュジャン、セサミジンジャー、スパイシーシラチャー、ジンジャーテリヤキ
・食へのこだわり
- 「100%グルテンフリー」アメリカの主食は小麦であるように、小麦製品が幅をきかせています。ファストフード界ではグルテンフリーはほぼ皆無なので、この選択肢はありがたい!
- 「No MSG」MSGとは酸味料(アミノ酸等)の事です。日本では加工品やお菓子に必ずと言っていいほど入っていますが、アメリカでは健康への懸念から避ける傾向にあります。(No MSGの表示もよく見ます)
- 「オーガニック豆腐使用」大豆が原料の豆腐は遺伝子組み換えの可能性が大きいですが、オーガニックならNon GMOなので安心!豆腐はベイクしてあるので硬めの時があります。
その他、卵はケージフリー、チキンは抗生物質フリーなどこだわりがあり、ピーナッツもフリーなのでアレルギーの子どもにも優しいのです。(アメリカはピーナッツアレルギーの子が凄まじく多い!)
・総合的にNo.1ファストフード
個人的にはファストフード店の中でBibibopがNo.1です。その日の気分によってベースをサラダにしたり、お米にしたり、スイートポテトヌードルは韓国料理のチャプチェのようでオススメです。
野菜がたくさん摂れ、プロテインも充実しているのでレインボーカラーの栄養バランスが良い食事ができます。ちなみにソースのオススメはヤムヤムです。ピリ辛がクセになります。もちろんテリヤキも甘辛で鉄板!
Chipotle
全米に3069店舗あるChipotleはコロラド州発祥のメキシカンファストフード店です。同じくメキシカンで有名なTaco bellの2分の1にはなりますが、この10年で一気に店舗数も増え、海外にも進出しています。
メキシカン料理と言えばタコスやブリトーですが、Chipotleの一押しはボウルです!ヘルシーで食べやすく美味しい!ベースをお米にしてプロテイン、野菜などからトッピングを選びます。
・100%GMO(遺伝子組み換え作物) FREE
アメリカで初めての100%GMO Freeファストフードチェーン店として話題になった後、GMO飼料を与えられた家畜の肉を使用した疑いがあるとして訴訟されていますが、Chipotle側はこれを認めないまま和解しました。
実際に、遺伝子組み換えの可能性があるコーンや大豆に関しては非遺伝子組み換えを使用し、油は非遺伝子組み換えの大豆油かひまわり油、米油を使用しています。(ファストフード店ではコーンや大豆製品、油が遺伝子組み換えなのは常識!)
肉や乳製品に関しても非遺伝子組み換えです。訴訟で議論になった"家畜の飼料"については、グラスフェッドビーフに切り替え、ポークは生産者に高い基準を求めるなどして、質の向上に努めています。
・野菜も摂れてバランスが良い
一般的なファストフードがジャンクフードと言われる所以は、圧倒的に野菜が少なく、炭水化物と油が多いことにあります。Chipotleなら野菜やタンパク質などバランス良く摂取できるので、よりヘルシーな食事ができるのです。
また、肉の種類も豊富に選べますが、豆腐や豆など植物性タンパク質が摂れるのもChiptleの良いところです!ちなみに豆腐はオーガニック豆腐を使用。野菜を多めに入れてもらったりして、自分好みにカスタマイズできます。
[Chipotleのメニュー]
- スタイル:ブリトー、タコス、ボウル、サラダ
- タンパク質:チキン、カーニタス(豚肉を細かく刻んだもの)、バーバコア(牛ほほ肉の煮込み)、ステーキ、豆腐、野菜
- 主食:白米、玄米、ブラックビーンズ、ピントビーンズ、ファジータ(野菜炒め)
- トッピング:チーズ、トマトサルサ、チリコーンサルサ、レッドチリサルサ、グリーンチリサルサ、レタス、グアカモレ、ケソ(チーズソース)
・安くてボリュームがあって美味しい!
Chipotleの特にボウルは、トッピングなども好きなだけ入れられるのでボリュームがまさにアメリカンサイズです!また大量に油を使う調理法のものもほぼないので、ボリューム満点でもヘルシーなのです。
さらにサラダやボウルを選ぶと、トルティーヤ(コーンでできた皮)も付けることができます。トルティーヤに具材を挟んで食べるのもオススメ!これでかなーりお腹は満たされるはずです。笑
メキシコ料理にあまり馴染みがない人でもトライしてみる価値ありです!ライスにはパクチーが混ざっているのと、サワークリームも結構好き嫌いが別れるので苦手な人はそこだけ注意です。
番外編!おすすめハンバーガーチェーン
ファストフードと言えばハンバーガーでしょーが!という声が聞こえてきそうなので、他のファストフードチェーンよりもこだわっているワンランク上のバーガーチェーン店を紹介します。
ハンバーガーとポテトフライの組み合わせはカロリーが高いのでヘルシーとは程遠いですが、だからこそ原料にこだわったものを選ぶことがより健康にも良く味も満足度も高いと思います。
Bareburgar
日本にも銀座に店舗がありますが、もとは2002年にNYのブルックリンにある小さなお店からスタートしました。アメリカの東側を中心に32店舗展開しています。健康、持続可能性、環境への配慮がテーマのハンバーガーチェーンです。
ハンバーガーのパテは100%オーガニックで、牛肉は放し飼い、牧草飼育、抗生物質とホルモン剤はもちろん不使用、かつ人道的に育てられ、78~80%の赤身になります。ファストフード界で群を抜いたこだわりです!
さらに、チキン、七面鳥、バイソン、ビーガンなど、バーガーの種類も豊富です!野菜もできる限り無農薬やオーガニックのものを取り入れ、牛乳や卵も地産地消のものを使用するように徹底しています。
ポテトフライは100%Non GMOのキャノーラ油を使用し、トランス脂肪酸も0%です。ただし、バンズに関しては100%Non GMOではないので不安が残りますが、他よりヘルシーなのは間違いないです!
Shake Shack
NYのマディソンスクエアパークにて「ホットドッグ」スタンドから始まったShake Shackですが、全米229店舗のみならず世界中に広まり、日本を含む全世界に350店舗展開しています。
パテは100%アンガスビーフを使用し、ホルモン剤や抗生物質は不使用です。バーガーはビーフの他にチキンのオプションがあります。また、ベジタリアンメニューがあるのも良いところ!
私の一押しはShroom Burger(シュルームバーガー)!個人的にはShakeshackの代名詞だと思っている。笑 大きなマッシュルームと3種のチーズを包んだコロッケを挟んだベジバーガー!初めて食べた時は衝撃でした。
そして、最近販売されたVeggie Shackという名のビーガンバーガー!パテには野菜、穀物、ハーブをブレンドし、トッピングにレタス、トマト、アボカド、ヴィーガン用シェイクシャックソースというヘルシーを極めたバーガー!機会があれば食べてみたいと思います。
Fiveguys
1986年にバージニア州でスタートしたハンバーガーショップFiveguysは2001年まで全米に5店舗だけだったのが、2003年にフランチャイズ展開をした後一気に広まり、現在では全世界で1700店舗になります。
Fiveguysは至って普通のバーガーチェーン店ですが、とにかくアメリカ人に大人気で友達にもよくオススメされました!オバマ元大統領もチーズバーガーがお気に入りで度々買いに行く姿がパパラッチされています。
パテに関しては"冷凍ではない"というこだわりのみで詳細は不明です。安心安全かと言うと答えはNOですが、メニューがシンプルで分かりやすく美味しいのでアメリカ在住時にたまに食べていました。
しかし、一番のオススメは実はポテトフライ!妊娠中に突然食べたくなり、夜中に買いに行ったほど(笑)。食べ始めると止まらない!しかもボリュームが多いので1人で食べるのは危険なポテトフライです。
Fiveguysは揚げ油にこだわりがあり、ピーナッツ油を使用しています。Non GMOかつトランス脂肪酸0%なので、他のファストフードチェーン店のポテトフライよりヘルシーなのです。
また、少し前にTickTockでも話題になりNewsにも取り上げられましたが、ポテトフライも冷凍ではなく、調理はジャガイモを洗って切るところから揚げるまで全て店頭で行なっているそうです。
ファストフードも美味しければ良き
アメリカも健康志向の高まりから、ファストフード店であっても「ヘルシーな選択」ができるようになってきました。また、各々の企業努力により食の安全と環境への配慮も進みつつあります。
食事は美味しく楽しく安心して満たされることが一番!美味しいファストフードならばたまには良いですよね。罪悪感なく食べる事で、カロリーオーバーだとしても大丈夫。思いっきり食べましょう!
ジャンクフード大国アメリカにも上記のようなこだわりのファストフードチェーン店があるので、もし食事に困ったら、ぜひ行ってみてください!
愛を込めて…
Noriko