果汁100%ジュースは本当にヘルシー??

ヘルシー志向な人ならば、炭酸飲料はもちろん清涼飲料水と言われる果汁3%や30%などのジュースも添加物だらけのほぼ”砂糖水”だということはすでにご存知かと思います。

そこで、選択肢として出てくるのが「果汁100%ジュース」このパワーワード!これだけで搾りたてを想像してしまうほど魅力的じゃないですか?そして、コンビニやスーパーなどでで簡単に手に入ります。

私自身も昔ダイエットとしてお昼ご飯の代わりに500mlパックの100%グレープフルーツジュースを飲んでいたり、なぜか果汁100%ジュースはヘルシーだと絶対的な信頼をおいて常にストックしていました。

しかし、ある時ふと果汁100%ジュースに砂糖は本当に入っていないのか?本当にヘルシーか??と疑問に思ったのです。そこで、今回は果汁100%ジュースについて詳しく解説していきたいと思います!

果汁100%ジュースとは?

果汁100%ジュースには実は2種類あります。一つは「濃縮還元」!スーパーやコンビニなどで広く販売されています。もう一つは「ストレート」!ほぼこだわりスーパーにしか置いていないです。

どちらとも果汁100%に変わりはなく、もちろん果糖ブドウ糖液糖は入っておらず、原材料も果汁のみ(のはず)ですが、濃縮還元とストレートジュースの大きな違いはその製法にあります。

濃縮還元とストレートの違い

濃縮還元は、まず搾った果汁を加熱や凍結、真空状態にして水分を飛ばし"濃縮"してペースト状にします。その後、改めて水分を加えて調整しながら元の濃度へ"還元"させています。

よって、果汁100%ジュースとはいえ、果汁を搾ってそのまま入れたジュースというわけではないのです。また、濃縮時には水分と一緒に風味なども飛んでしまうので、還元時に砂糖や香料、添加物を加えることがあるのです。

また、「加糖5%以下であれば、果汁100%ジュースと表記してもよい」という規定があるため、多少の砂糖や添加物を使用していたとしても果汁100%ジュースとして堂々とフレッシュ感を漂わせて店頭に並んでいます。

ストレートはその言葉の通り、果汁を搾り取って作ったジュースで、濃縮や還元を行うことなく、加熱殺菌をした後、そのまま容器に詰めます。よって、砂糖や添加物は完全不使用なのです。

子ども達がオレンジジュースを飲みたがらない理由

日本ではレストランでお子様セットなどを注文に必ずと言っていいほどジュースが付いてきますが、100%とはいえうちの子達はオレンジジュースは飲みません。飲ませないのではなく、飲みたがらないのです。

美味しくないと残したオレンジジュースを味見してみると、確かに苦味と薬っぽさがありました。果汁100%ジュースでも濃縮還元だと不自然な味に感じることがあるのです。皆さんにもそんな経験があるのではないでしょうか?

もちろん全てのオレンジジュースが人工的な味がするわけではありませんが、私自身も高確率で美味しくないと感じるので、特に濃縮還元のオレンジジュースは顕著に風味に影響すると思います。

果汁100%ジュース(濃縮還元)のメリットとデメリット

メリット

  • 種類豊富に取り扱いがある
  • 長期保存が可能
  • 価格が安い

デメリット

  • 砂糖や香料などの添加物が使用される
  • 果物本来の風味は味わえない
  • 農薬の懸念(外国産の果物を使用している場合、日本で使用禁止の農薬が付着している場合がある。)

果汁100%ジュース(濃縮還元)のメリットとデメリット

メリット

  • 果物のそのままの風味を味わえる
  • 無添加で安心
  • 国産果実を使用したこだわりの物が多い

デメリット

  • スーパーでの取り扱いが少ない
  • あまり日持ちしない
  • 価格が割高

果汁100%ストレートジュースの注意点

果汁100%ストレートジュースは添加物を使用しないと上記にありましたが、変色を防ぐために実は酸化防止剤を添加することが多いのです。酸化防止剤(ビタミンC)は添加物ですが、使用量は少なく基本的には安全とされています。

しかし、製法にこだわり酸化防止剤不使用のストレートジュースも様々な種類が販売されているので、購入する際にはやはり原材料を確認することをオススメします!(原材料:りんご)

子どもに与えるなら「果汁100%ストレートジュース」を!

砂糖たっぷりのジュースより果汁100%ジュースなら子どもに与えても安心だと思う人も多いと思います。うちの母も可愛い孫のためにとジュースを用意してくれるのですが、濃縮還元だったことが!

実際、子どもに人気のキャラクターが描かれた幼児用のジュースや無添加100%ジュースと書かれているものも、よく見てみると「濃縮還元」と表記してあることが多いのです。果汁100%なのに実はそうではないのが落とし穴

砂糖や添加物の摂り過ぎは、依存性が高い上、虫歯の原因になるだけではなく、味覚障害や脳や行動への影響も懸念されます。ほどほどに、与えるなら濃縮還元ではなく無添加ストレートの果汁100%ジュースが理想ですね!

アメリカの果汁100%ジュース

アメリカでは、果汁100%ジュースはオーガニックが多いと思います。しかし、オーガニックと表記されていても濃縮還元の場合がよくあります。ちなみに「From Concentrate 」が濃縮還元という意味になります。

果汁100%ストレートジュースの場合は、「Not From Concentrate」と表記されているのでよーく確認してみてください。Whole foods Marketなどによく瓶詰めや紙パックなど大容量で置いてあります。

しかし、アメリカでは日本のように小規模でジュース作りをしていない場合(搾った果汁をタンクで貯蔵)が多いので、Not From Concentrateであっても香料が添加されることがあるそうです。

また、残念ながら子ども用の飲みきりサイズのパックジュースはほぼ濃縮還元です。no added sugarと表記されていたり、Organicであっても香料などが添加されているので原材料は要チェックです。

おすすめ果汁100%ジュース

国産のものは圧倒的にりんごやみかんジュースが多いですが、小さいサイズのものはあまり見つかりません。我が家ではパルシステムの缶のりんごジュースやナガノトマトさんの国産ふじりんごをヘビロテしています。

Organic Storyは180mlの飲み切りサイズかつ瓶詰めなので、安心安全で環境にも優しいジュース。6種類のジュースはオーガニック果汁を使用しており、パッケージもおしゃれなのでギフトにもおすすめです。

また、福岡正信自然農園や江本自然農園などの国産のグレープフルーツやぶどうを使用したとても希少な果汁100%ジュースも!さらに瓶詰めリンゴジュースは多くのこだわり農家さんが販売しているので手軽に楽しめます。

果汁100%ジュースに惑わされない!

果汁100%ジュースには濃縮還元とストレートの2種類があり、濃縮還元には砂糖や添加物が隠れているので、選ぶなら果汁をそのまま詰めたストレートの方がよりヘルシーで安全です。

また、ストレートジュースは産地直送の良いものがたくさんありますが、無添加と表記されていても、酸化防止剤を添加を使用しているものがあるので、裏のラベルも必ず確認しましょう!

ストレートの果汁100%ジュースは確かに割高にはなりますが、その分農家の方々のこだわりがつまっており、果物の本来の香りや味が楽しめるとともに何より美味しいので子どもも大人もご褒美としてたしなむのが良いですね。

 

 

愛を込めて…

Noriko